彼女の道には血が薫る

確か
165号
じゃあ今日だけ私
君のものよ
怖くはないよ

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まずは爪ね思い切りがコツだよ
次は耳ね後ろから引くといい
うるさいけど肺は最後だからね
動いてるトコ一番見れるから

​

大好き
今だけね
大丈夫
誰も来ない

​

散らかる飛び散らない
だけどそれはどうしてと聞くまでにはね
あなたは皮膚しか
かんじなくなる

​

私の跡は黒と紅
薄く渦を巻く肉と火薬に
興奮するの分からせるのよ
叫んでよ ほら
爪から手首 鉛のピアス
耳から眉間 鋼のイヤリング
胸から薫るときめく臭い
柔らかいね

​

私を理解できなくて
不幸な人がこの世に居すぎる
まずは君から教えようね
嬉しそうだね
暴れないでね
ばれないように
シてあげる
君もばれたら嫉妬するでしょ
他の誰かに穴を作る
魅せられるのは
ヤキモチだよね